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アジア女性資料センター・ユースグループが作成した「半径1メートルからのジェンダーワーク集」を使用してワークショップを全国各地で行う「ジェンダー・ワークショップ・キャラバン」が最終回を迎えました。昨年から1年間、さまざまな場所に行き、地域の方々を対象にワークショップを開催してきたキャラバンの最終地は高知県です。2月18日、高知県立安芸桜ヶ丘高校と、こうち男女共同参画センター・ソーレを訪れました。


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高知県立安芸桜ヶ丘高校では2年生の全学年33人のみなさんと一緒に、「女」だから損/得なこと、「男」だから損/得なことを話し合い、性別による差別や偏見について考えました。また、人権侵害のひとつであるデートDVについても、ユースグループが作成したパネルを使ってお話しました。


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ワークショップの前半は、「こんなことを考えたことがないからよくわからない」という声が多く聞こえましたが、学校や家族のことなど、身近な出来事に引きつけて考え始めると、それぞれのグループで活発に意見交換ができるようになりました。「男子は先生に厳しくされるから損」とか、「女子は男子の体に触れてもセクハラとは言われないから得」など、学校生活の中に存在するジェンダー問題がわかります。


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これまでに「ジェンダー」という言葉を聞いたことがない人がほとんどだったので、今回の内容は少し難しかったかもしれません。ただ、自主的にメモをとっていたり、私たちからの問いかけに対して積極的に発言してくれたりと学ぶ意欲のある人が多くいました。50分間という短い時間でしたが、今の高校生が考えていることを少しだけ知ることができ、これからの活動のアイデアも得ることができたと思います。


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同日18日の夜には、こうち男女共同参画センター・ソーレで「半径1メートルからのジェンダーワーク集」についてお話をさせていただきました。このワーク集を作成するために取り組んだ「若い世代向けの女性の人権ワークショップ開発プログラム」の説明をしてから、実際にリプロダクティブヘルス/ライツに関するワークショップを行いました。


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いつもソーレを利用しながら県内で活動する女性たち13人とワークショップを行い、今の社会ではセックスや自分のからだについて学べる機会がとても少ないということ、性教育の重要性について共有しました。ワークショップ後のディスカッションの時間には、婚姻制度や大学でのセクハラの問題、フェミニズム運動の担い手の高齢化などが話題になりました。教材へのフィードバックもいただき、大変貴重な時間となりました。


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今回、高知県でワークショップを開催できたのは、高知県在住のユースグループ・メンバーがコーディネートをしてくれたおかげです。小倉さん、本当にありがとうございました。

昨年のフジロックフェスティバルから始まった今年度のキャラバンはこれで終わりになりますが、これからもアジア女性資料センターの会員さんやユースグループのメンバー、そして全国の女性運動に関わる方々と繋がりながらフェミニズムを各地に届けるための企画を考えたいと思っています。

ジェンダー・ワークショップを自分の住んでいる地域でも開催したい!という方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。

1年間、ありがとうございました!
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11月29日、ジェンダーカフェ特別版「ネットだけじゃ学べない!『戦争と女性に対する暴力』」に参加しました。

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 私の「ジェンダーカフェ」への参加は今回で5回目です。今回は、夏過ぎから様々な場面で「話題」となっている、日本軍「慰安婦」問題がテーマでした。会場は早稲田にある「アクティブミュージアム:女たちの戦争と平和資料館」(以下wam)です。

 まずは、現在開催されている「中学生のための『慰安婦』展プラス」、その後にwam緊急ミニ企画展「徹底検証!読売『慰安婦』報道展」を見学しました。前者の展示は、今まで展示してあった常設に加えて、中学校・高校の教科書における「慰安婦」についての記述の変遷や教科書そのものがあり、リアルに「慰安婦」の記述が少なくなってきた歴史がわかります。また、比較的「良質」な記述をしていた東京書籍の教科書がだんだん採用されなくなった背景について説明してもらいました。日本社会全体が、戦争責任や日本軍「慰安婦」問題の解決について、消極的で後退している状況が教科書採用からわかりました。


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「読売『慰安婦』報道展」は、朝日新聞があたかも一番の「問題」とされている現在について、他社はどうだったのか、日本社会はそのときどうだったのかを、考えるためには大変重要な展示でした。読売新聞は当初は「慰安婦」問題について、被害当事者にクローズアップしすぎる傾向があるにせよ、解決のための報道は一定程度していました。しかし、2000年代に入ると潮目が代わり、今の読売新聞の論調が形成されました。そのことについて、読売新聞の「慰安婦」問題に関する記事の年表、実際の紙面の縮小版や記事の内容が展示されていました。その展示をみると、朝日新聞だけが「問題だ」とか、これで「慰安婦」問題は触れる必要ないなどという社会の風潮がいかにおかしいのかがわかります。その意味でもこの展示は必見です。

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 一通り展示を見学したあと、参加者とディスカッションをしました。特に印象に残っていることは「中立」という言葉の持つ意味についてです。そもそも日本軍「慰安婦」問題の解決や戦争責任などを友達に話すだけで、「あいつは偏っている」と言われます。参加者もそういう経験をしている人が少なくなかったです。しかし、そもそも「中立」なんて存在しなくて、何か解決しようとすれば「偏って」当たり前だと思います。違う角度から考えれば、被害者がいてそのことを知っている人がたくさんいて、時には証言をしている事柄は「偏って」いるのではなく、事実の説明に過ぎないのだと思います。事実や証言・証拠を知ろうともせずに、証言の信憑性や時代認識のズレなどを理由に「日本軍「慰安婦」は”いなかった”」、「強制連行は”無かった”」と切り捨てる方がよっぽど、「偏って」いると言えそうです。さらによくないと思う事は、「自分には関係ない」、「歴史の問題でしょう」といって、自分の生活から切り離してしまう。これも最近では多く聞かれる傾向のようです。そしてこれらが「中立」(判断しない)だと思っている人も多いようです。何かに恐れているのかも、という意見もでました。

ジェンダーカフェに参加してから色々と知るうちに、その現象一つはそれで成り立っているわけでなく、複層的な問題や状況が構成しているのだとわかりました。特にジェンダーに関することが関わっていることが多いことを知って、大事な視点を学べたなと思っています。そのことは、平時でも非常時でも同じだと思います。そういう面からも、他人のこと、過去のこと、歴史のこと、戦争のこととして敬遠せずに、現代の女性の人権の問題であり、消える事の無い「痛み」の問題であり、そして現代社会に生きる私たちのことであり、私のことであるととして、日本軍「慰安婦」問題を知る必要があると思いました。

最後にジェンダーカフェについてです。いつも参加できるわけではないのですが、普段の生活では中々考えることの出来ないジェンダーに関することを、身近なトピックや同世代と語ることができ、刺激になっています。また、ジェンダーに関することは、本や研究はたくさんありますが、いまいち自分では学べない場面があります。ジェンダーカフェに参加すると、「日常のことから考えていいんだ」と思え、今回の「慰安婦」についても、難しい知識からではなく、考えることが出来て大変有意義な時間を過ごすことができました。また知りたかったかけども、知りたかったこと知れて、勉強になります。私たちはネットで情報はあふれているし、簡単に知る事ができるとは思います。しかし、今回の「慰安婦」問題のように、どうしてもネットでは正確な情報や事実そして何よりも「痛み」を知ることはできないように思えました。また、「今私が思っていることって、変化?これってジェンダーからんでる?」などを確認するには、何よりもたくさんの人と同じ時間を共有することが大事だと思いました。その意味でも、ジェンダーカフェに参加して知り合いができることが何よりもうれしいです。

ペンネーム:ピリピリ
ジェンダーワークショップ・キャラバン、第3回目となる10月11日(土)は自由の森学園30周年記念祭にブースを出展しました!学生のみなさんが何日も前から準備をしていたというだけあって、校舎
内にはいろんなオブジェやイラストなどがあり、とても賑やかで自由な雰囲気にあふれていました。

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今回のワークショップでは「女/男ってほんとに得?」「逆の立場で考えたらどうだろう?」
なんて、身近な例を出し合いながらジェンダーの問題を考えたり、DVやデートDV等の暴力
の問題を考えました。パネル展示にもたくさんの方が目を止めてくれました。

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そして、この日は国連がさだめた「国際ガールズ・デー」!ということで、
“シスターフッドアクション”も行いました。

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参加してくれた方に、ふだんはなかなか伝えられない女友達へのメッセージをカードに書いてもらい、渡してもらうアクションです。

「女同士の関係は難しい」なんて言われること、よくありますよね。でも、そんなことばを信じて女同士
の友情を軽視したら本当にもったいない!女同士だからこそ分かり合えること、つながり合えるたい
せつな関係性があるはず。女同士がしっかりつながるためのアクションを行いました。


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すてきなメッセージカードがたくさんできました!ご紹介させていただきます。

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みなさんのメッセージから、「女友達」ってとてもたいせつな存在になっていることがわかります。
すてきなメッセージ、ありがとうございました!


次のワークショップ・キャラバンは栃木県で実施する予定です。ぜひお楽しみに!
一緒に企画の検討・実施をしてくれるユースグループ・メンバーも大募集中!
ユースグループpresents ジェンダー・ワークショップ・キャラバン!!

今回のキャラバンでも好評だったジェンダー・ワーク集。付属のCD-Rには印刷可能なワーク集の
データを収めていますので、何度でも繰り返しお使いいただけます。
これを使ってみんなファシリテーターになっちゃおう!
「半径1メートルからのジェンダー・ワーク集」


2014年9月23日(火・休)、アジア女性資料センター・ユース・グループは、「さようなら原発1千万人署名市民の会」が主催する反原発イベントにブースを出展してきました!デング熱の影響により、代々木公園から亀戸中央公園に会場変更となりましたが、全国から16000人もの人々が集まり、反原発を訴えました。

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ユース・グループは今回、パネル掲示を行ったほか、特別にイラストレーターの小塚類子さんにオリジナルバッジをデザインしていただき、販売しました!フェミニスト宣言と反原発アピールが同時にできる素敵なバッジです。たくさんの人に好評で持参した50個はあっという間に完売。これを付けて集会後のデモに参加する!という方もいらっしゃいました。

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また、今回は被災地で生きる女性の活動や状況を伝えるためのパネルも掲示しました。

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ジャーナル「女たちの21世紀」を手に取り、アジア女性資料センターの活動について熱心に耳を傾けてくれる方もたくさんいました。反原発をテーマに全国から足を運んださまざまな層の人びと、市民団体の方と、つながりを築くことができたのではないかと思います。

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今後も、さまざまな地域のひとびととジェンダーの問題について一緒に考えるワークショップ・キャラバンを実施していきます!

次回の開催場所は、10月11日(土)の自由の森学園30周年祭
こちらもどうぞお楽しみに!

★アジア女性資料センター・ユース・グループは、キャラバンを一緒に企画・実施してくれるユース・メンバーを募集しています!詳しくは下記のページをご覧ください。
ジェンダー・ワークショップ・キャラバン

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