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寄贈いただいた書籍の中から
「20年間の水曜日」
「継続する植民地主義とジェンダー」
「承認と包摂へ 労働と生活の保障」
をご紹介。どれも力作です。
20年間の水曜日―日本軍「慰安婦」ハルモニが叫ぶゆるぎない希望

雨が降っても、雪が降っても、病に臥していても、日本大使館前/水曜日12時/それは希望でした――。
1991年8月14日、金学順ハルモニが日本軍「慰安婦」被害者として初めて公開証言。翌年1月8日、ハルモニたちと韓国挺身隊問題対策協議会は、ソウルの日本大使館前で、「慰安婦」問題解決を求めるデモを開催する。以来欠かさず開かれてきた「水曜デモ」は、今年12月14日に1000回の節目を迎える。それは、ハルモ二たちの勇気ある決意と優しさがあったから。
残酷な歴史を繰り返してはならない。未来の子どもたちに同じ思いをさせてはいけない。無念と怒りの証言で幕を開けた水曜デモ。いつも苦悩と葛藤があり、たくさんの努力が費やされてきたが、その向こうには大きな喜びと希望が待っていた。水曜デモの歴史は、ハルモニたちのくれた「勇気の歴史」、「希望の歴史」。その始まりから現在まで、共に水曜デモを開催し、「慰安婦」問題解決に奔走してきた著者から、この20年に生まれた若者たちへ、運動の夢と希望を伝える。(I)

20年間の水曜日―日本軍「慰安婦」ハルモニが叫ぶゆるぎない希望20年間の水曜日―日本軍「慰安婦」ハルモニが叫ぶゆるぎない希望
(2011/08)
尹 美香

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継続する植民地主義とジェンダー―「国民」概念・女性の身体・記憶と責任


日本の植民地支配とは何だったのか。日本社会における「継続する植民地主義」をジェンダー・民族・階級の視点から問題提起した論争の書。著者の金富子は「慰安婦」問題の代表的論者であるが、金の2000年代以降の論文をまとめた本書では、「近代日本が始まる明治時代から現在にいたるまでの間に、大日本帝国『臣民』/日本国憲法下の『国民』概念及び植民地教育に現れた民族・階級・ジェンダーの関係性、また『慰安婦』制度・公娼制度に現れた女性の身体とその言説に現れた民族・階級・ジェンダーの関係性、さらに1990年代の『慰安婦』問題解決運動を取りまく日本社会や韓国社会に現れた継続する植民地主義とジェンダーの関係性を分析」(まえがき)することがなされている。近現代日本において「どのように植民地主義が創出、再構築、継続していったのか」を問う本書が、脱植民地主義への新たな議論を促すことを期待する。(徳永理彩)

継続する植民地主義とジェンダー―「国民」概念・女性の身体・記憶と責任継続する植民地主義とジェンダー―「国民」概念・女性の身体・記憶と責任
(2011/10)
金 富子

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承認と包摂へ 労働と生活の保障

「タテ割りの既存学問に対してジェンダーの視点という『横串』を通す試み」であり「ジェンダーの視点を持つ調査・研究・分析の到達点を紹介」とあらば読まずにはいられない。労働については浅倉むつ子・森ます美・遠藤公嗣・田中夏子、貧困は阿部彩、福祉は武川正吾・宮本太郎と、当代きっての研究者が自説を過不足なく分析手法・提案・ビジョンをも含め展開する。ジェンダー・バイアスとジェンダー・ブラインドネスが社会参加を阻む社会的排除の所以となり、その対立概念である包摂と他者の自由を尊重する承認が、排除の克服の鍵となると私は読んだ。ジェンダーイシューが社会科学における単なるトピックではなく、普遍的な問題であることが精緻を極めて示される。それこそがジェンダーの主流化だ。本書によって理論は活動の最大の武器となることがわかる。(渡辺照子)

承認と包摂へ――労働と生活の保障 (ジェンダー社会科学の可能性 第2巻)承認と包摂へ――労働と生活の保障 (ジェンダー社会科学の可能性 第2巻)
(2011/08/26)
大沢 真理

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