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まもなく公開される映画『少年と自転車』の試写会に行ってきました!

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ストーリーはとってもシンプル。父親に捨てられた少年が、「週末里親」となった美容師の女性とともに暮らすことで、ゆっくりと人への信用をとりもどしていく。それだけの話です。
と書くと、叫んだり涙ありのドラマチックな映画を想像されるかもしれませんが、そこはダルデンヌ兄弟。ものすごく、寡黙な映画です。
だれかに頼りたい気持ちと、誰も信じられないという気持ちの間でひきさかれる少年の葛藤も、傷ついた少年をひきうけることで、うらぎられたり、周囲の人間とぶつかることになる美容師の女性の苦しみも、なにひとつ言葉では説明されません。
そのかわり、この映画では、映像が実に饒舌です。聞こえてくるはずのない父親の声にじっと耳をこらす少年の、受話器をにぎりしめる緊張した手、おとなたちに捨てられた少年が自転車で疾走する夜の闇。カメラがとらえる事物は、それぞれが百の言葉で語りかけてくるようです。
それにしても、いままで会ったこともない少年のために里親となり、さまざまな犠牲をはらってまで、この子を受け入れつづけることが、自分だったらできるだろうかと、自問せずにはいられません。何が彼女をそうさせているのだろうか。でも映画は、美容師の内面や背景を、あえて説明しようとはしません。
そうして見終わったときに気がつくのです。ひとが誰かのために責任を負うことに、特別な理由なんて必要ないんだと。

映画「少年と自転車」のオフィシャルサイトはこちら。
http://www.bitters.co.jp/jitensha/
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