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【『女たちの21世紀』83号「フェミの棚」掲載】

「からゆきさん」――海外〈出稼ぎ〉女性の近代
嶽本新奈 著
共栄書房 2015年5月
1700円+税


 「からゆきさん」と呼ばれる女性たち、つまり身売りとも出稼ぎともいえるかたちで海外に行き、売春を経済的営為とした女性たちをとりまく言説とまなざしを、近世以前から日清・日露戦争後まで、時代を追って検証した書である。
 国家、存娼派、廃娼派、軍事援護団体、メディアの言説は、どれもナショナリスティックな感情に根差し、女性の「性」をその身体から切り離し、国家や日本人というエスニシティとともに語る点で共通する。彼女たちは、一夫一婦制度に基づく「家庭の純潔」を汚す存在として排除されるにとどまらなかった。海外で外国人を相手に売春をする行為は、純粋な「種」を保持できるか否かが国家の盛衰を決すると説く優生思想を下敷きに、日本民族の「純血」を汚す行為として二重に嫌悪されたのだ。こうした事実の指摘は、日本国家を最優先する意識が、「からゆきさん」を周縁化していくありさまを明らかにしている。
 日本の植民地主義の歴史のなかに生き、それに利用されるということが、「からゆきさん」をして性的に抑圧された存在とするのみならず、植民者である「日本人」を否応にも帯びた膨張主義の体現者としてしまう植民地主義的輻輳性への注目を喚起し、「からゆきさん」を単純に「慰安婦」の前史として位置づけるべきではないとの指摘は重要である。 (柏崎彩花/アジア女性資料センター)

 


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